第Ⅱ期基盤プロジェクト マイクロバイオーム Foundation Projects Microbiome(2023/4~)

腸内微生物叢と宿主の相互作用・共生の理解と、機能性細菌カクテルの同定


  • 慶應義塾大学 共同研究代表者 : 本田 賢也 (医学部 微生物学・免疫学教室 教授)
  • JSR 株式会社 共同研究代表者 : 濱田 謙一

背景

ヒト身体の各所には、多様な微生物が住みつき人体と共生しています。これまでの研究で、これら共生している微生物の集団(微生物叢)は、ヒトの様々な生理機能の維持や病気の発症に非常に密接に関係している事が判ってきました。特定の有用菌を増やす、もしくは特定の病原菌を除去することで、新たな医療が実現する可能性があります。


目的

私たちの研究グループは、様々なアプローチを使って注目する生命現象に関わる微生物の絞り込みを行います。そして、その少数の種類からなる微生物叢の遺伝子や代謝物を解析して、宿主であるヒトの生理機能を変化させるメカニズムを明らかにしていきます。その知見をもとに、微生物叢を用いた疾病の診断・治療や健康の増進に向けた実用化研究を行います。