2021.08.18

お知らせ

JSRグループと慶應義塾大学が共同開発した新型コロナウイルスに対する中和抗体を迅速に検査する自動測定装置用キットが製品化されました。

2020年末に、慶應義塾大学医学部、国立感染症研究所、JSR株式会社ならび株式会社医学生物学研究所との産学連携の成果として、通常の実験室で使用可能な新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する中和抗体測定キットをリリースしました。このキットは手動で測定する方法のため、多検体の処理能力に課題がありました。 ワクチンの普及に伴う多検体の中和抗体測定の需要に応えるため、 慶應義塾大学医学部と株式会社医学生物学研究所が共同研究により、新型コロナウイルスに対する中和抗体を自動測定装置で測定するキットを開発しました。

本キットは研究用試薬として、現在、株式会社医学生物学研究所から販売されています。本キットで測定された検体中の中和抗体価は実際の新型コロナウイルスを用いた感染中和試験と高い相関を認めています。そのため、新型コロナウイルス感染後の免疫状態の把握やワクチン効果の研究が大きく促進されるものと考えます。

(プレスリリース)
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2021/8/18/28-81777/
(製品情報)
https://ruo.mbl.co.jp/bio/product/sars-cov-2/pickup/STACIA_SARS-CoV-2_neutralization_antibody.html